三つの浄化
私たちは、土と水の浄化から、自然界のサイクルにとって微生物がいかに大切であるかを学んできました。
そして、私たちヒトの体質も、共生する微生物の大きな働きを受けています。土の浄化・水の浄化・人の健康 これを「3つの浄化」と呼んでいます。
土の浄化
1.いのちを育てる土のちからを
環境保全型農業への転換をめざして
土のちからが最も感じられ、その健康状態に左右されやすいのは農業です。
今、日本の農地の70%以上は連作障害土壌であり農法は未だに環境破壊型です。長年にわたって農薬や除草剤を多量に投入したために、土中生態系が破壊されたことで、地力は落ち、生産性も著しく低下してきました。その結果、作物は寒暖の差や天候異変に弱くなり、病原菌に対する抵抗力も低下し、ひ弱で病気になりやすくなっています。
農耕地の疲弊によって、安全な食料を安定的に国内生産できないという危機的な状況を救う途は、環境保全型農業への転換以外にはありません。
その途とは、
(イ)国や地方自治体が環境保全型農業を理解し、それを強力に指導推進すること。
(ロ)専業農家が十分に生産性を上げ、専業農家としての収益基盤を確立すること。
(ハ)消費者が安全な品質と多種類の作物を、常に適正な価格で安心して求めることができるようになること。
(ニ)食糧自給率の国家目標を70%以上に引き上げること。
です。
行政・農家・消費者が、それぞれの立場を尊重し、お互いに協力し合えば、それは難なく達成できるはずです。日本農業の生産性と収益性は向上し、とりまく環境条件は著しく改善されることでしょう。
土が不健康であれば、作物を食べる人も健康をそこないます。私たちは、長年にわたって環境保全型農業を研究してきた結果、技術開発、製品開発において先駆的な業績を残してきました。
1.健康な状態の土
小動物、微生物が多く住む、生きた土。酸素や水を多く含み、団粒構造を形成した土壌になり、植物の発育が良い。
2.障害を起こしている土
酸欠状態になった土。酸欠の理由として、機械化により土が固くなったこと。
また発酵が完了していない有機肥料が土中で再発酵し、酸素を消費する。さらに、除草剤や農薬により、微生物が死んでしまう。
酸欠は、好気性細菌の欠落や植物の発育にも悪影響を及ぼすほか、根腐れや連作障害をひきおこす。
3.放線菌や光合成細菌を施用して復活
放線菌や光合成バクテリアなどを含有した、生理活性物質の土壌生物性改善資材により食物連鎖が活発になり土が生きかえる。
そのため根の呼吸作用が促進され、健全な植物が育つ。
2.コンポストプラントとは
地力の回復、健全化に有効なコンポストプラント
近年、廃棄物をめぐる状況は深刻です。廃棄物の焼却処理がダイオキシン発生の主な要因となるなど環境への負荷は大きな社会問題となり、最終処分場のひっ迫も、今後の廃棄物処理問題を考えていくうえで大きな課題となっています。
平成12年には「循環型社会形成推進基本法」が成立し、その後、食品リサイクル法、グリーン購入法、資源有効利用促進法、家電リサイクル法などが次々と施行されました。
これらの法律は、国の目標として、あらゆる廃棄物を有益な資源に転換利用することを義務づけたもので、循環型社会システムの構築を図っていくことを求めていますが、実務としての手法は、まだまだ確立されていないのが実情です。
当社が開発し、取り組んできたコンポストプラントは、微生物の力で廃棄物の有機質を発酵分解させ、植物に有用な生理活性物質を生成させるシステムで、次のようなものをコンポスト化できます。
・家庭生ゴミ、野菜卸売市場生ゴミ、魚卸売市場の生ゴミ
・下水汚泥、し尿汚泥、集落排水汚泥
・食品加工場などから排出される有機廃棄物
・牛・豚・鶏・羊・馬・ヤギなどの畜産糞
・畜産加工場等から出る動物性廃棄物
近代農業においては、地力の低下による連作障害や、農薬の使いすぎによる環境破壊など、多くの弊害が生じてきました。
それは、植物の育成にとって有用な微生物や小動物までも死滅させてしまったことによる土壌生物相の崩壊によるものであり、土壌の改善が急務の課題となっています。
この改善には、コンポストが有効ですが、それには完全発酵したコンポストを利用しなければなりません。
昔のように土壌の地力が高かった時代には、土の中に有益微生物や微小動物が数多く生息していたので、未熟な有機物を施用しても、それが土壌中で完全分解され、植物に吸収されていました。
しかし現在ではそういった生物がほとんどいなくなったため、未熟な有機物を入れると、かえって有害になってしまいます。十分発酵していない半生成物を肥料として土中に入れると、土壌中で再発酵し、酸素を大量に消費して、作物の呼吸作用に大きな障害を与えてしまうからです。
逆に完熟発酵したコンポスト製品を土に与えた場合、作物には素晴らしい効果を発揮します。大きな分子の有機物が小さな分子の状態まで分解され、作物に有効な生理活性物質を含んだ肥料成分に転換されているからです。
3.コンポストプラントの仕組
当社では、長年の研究の結果、特殊発酵菌(テリアス発酵菌)を利用したティーエフケイ式発酵処理生成法を開発し、下水汚泥を素材とした発酵工程においては、21日程度でコンポスト生成を可能にしました。
ティーエフケイ式発酵処理生産方法(三次発酵処理)
【 特徴 】
○発酵期間が短い(脱水汚泥ケーキの場合は約3週間)。
○発酵熱により、雑草種子や病原菌を殺菌する。
○水分調整剤としてのモミガラ、オガコなどが必要ない。
○加湿加水発酵方式及び脱臭菌により、粉塵・臭気・騒音がない。
○完成品(生成物)は農用地や緑地やゴルフ場に利用できる。
コンポスト生成は、次のような過程で行われます。
1.発酵前の調整
混合機に生素材(有機廃棄物)と戻し生成物を投入し、弊社保有の発酵菌(テリアス菌)を加えて混合粉砕したものをポーラス状に発酵槽へ堆積します。脱臭菌の接種も行なうため、全工程に渡って発酵中の悪臭を抑えることができるだけでなく、できあがったコンポスト製品も無臭になります。
2.1次発酵(7日間)
微生物の活動を助けるため、加水しながら空気を供給して好気発酵させ、タンパク質等の易分解性有機物を分解します。この段階で、発酵熱(約85℃)により病原菌や寄生虫卵、雑草種子などが死滅します。
3.2次発酵(7日間)
可分解性有機物を吸送気による好気発酵で分解します。素材が乾燥しないように、水分を補充しながら、発酵を均一に進めます。
4.3次発酵(7日間)
好気性発酵により、難分解性有機物を分解します。土壌に必要な有益微生物(放線菌)を増殖させて、発酵熱で水分を蒸散させます。
5.後熟貯留調整発酵(7日間)
三次発酵が終了したコンポストは一部生素材の水分調整材として利用します。残りは後熟貯留調整発酵させます。
水の浄化
1.いのちを支える水であるために
汚染した水から回復を
今、日本国内の池・湖沼・河川・閉鎖性海域で、汚染・汚濁していない場所を探すのは一苦労です。
昭和30年代までは、日本国内どこへ行っても水はきれいで、水中には、小動物たちがたくさん生活していました。素足で水の中へ入り、その水を飲んだり、ザリガニや小魚を素手でつかんだりして遊んだものです。
しかし、今ではほとんどこのような場所は見当たりません。なぜでしょうか?
これは、水の自然浄化能力を超えるほどの汚染物質が流入し、生態系が破壊されたことが原因の一つです。
昔の川には、1立方センチメートルの中に1500匹程度の原生動物が生息し、他の微小動物や微生物を加えると、なんと3億匹位が棲んでいたそうです。まさに、川は生きていたのです。
さらに、ミドリムシ・ワムシ・ミジンコ・メダカ・小魚などが生息し、豊かな生態系を創り上げ、川の浄化はたえまなく続いていました。
今に伝えられる「三尺流れて水清し」のことわざは、こうした状態を物語っています。
水は、すべてのいのちを支える基本です。生物は水なくして生きていけません。
私たちは、水も土もひとつの生命体として考えています。水は生命の発生と維持にとって基本となるものです。
水によって生命が誕生し、水によって生物の生態系は維持されてきました。それだけに、さまざまな水域の汚染を防ぎ、きれいな水質を取り戻していくことは急務なのです。
当社では「底質・水質改善方法及び該方法に使用する改善剤セット」に関する国内特許を、1999年に取得しました。
1.健康な状態の川
美しかった昔の川には、1立方センチメートルの中におよそ1500匹程度、原生動物が生息。
2.汚れた現在の川
汚染がすすんだ現在の川では、雨が降った後1週間くらいの良い状態の時で150匹程度。その後わずか20匹程度まで減少してしまい、水は死んだ状態となる。
3.バイオマシンで水質改善後の川
マイクロ-BE・エンザイム-7・生理活性物質を投入
浄化栄養細菌とエンザイム-7、生理活性物質が、水中の汚染物質を分解除去する。やがて、新たな生命の誕生を導き生きた水へ変わる。
水質の改善
素質(甦生)を取り戻す環境保全型浄化工法
現在の池・湖沼・河川・閉鎖性海域の汚染原因は、生態系が人為的に破壊されたために自浄作用が低下し、浄化能力がなくなったことによります。
このような状態を修復するには、自然界が持つ本来のしくみを利用した環境保全型浄化工法が最もふさわしく、次のような過程によって、ランニングコストのかからない水質浄化を実現することができます。
ヘドロその他有機堆積物質を嫌気性細菌によって分解減少させる
↓
無機物と生理活性物質へ転換し、その大半が原生動物の餌となる
↓
溶存酸素を発生させる微生物がヘドロ表面部に定着する
↓
植物性プランクトン→動物性プランクトンそして原生動物が増加する
↓
食物連鎖が始まる
↓
生態系の修復へと向かう
↓
ヘドロが減少し、底質が浄化される
↓
水質浄化作用が循環する(半永久的にメンテナンスを必要としない状態)
これからの水質浄化への取り組みは、環境への負荷をかけず、持続的に浄化作用を保つことのできる上記のような方法が主流になってくるでしょう。
ティーエフケイ式工法
環境保全型水質・底質浄化工法のしくみ
当社では、池・湖沼・海域など閉鎖性水域の汚濁水質および底泥質(ヘドロ)を、微生物と水質改善資材を使用して浄化するシステムを開発し、国内特許を取得しています。(1999年取得)
この水質改善技術は、ヘドロを微生物の働きで分解減量しながら、微小動物などの原生動物指数を高めるという方法です。
多数の微小動物が発生してくると、食物連鎖が開始され、ヘドロの中では嫌気性分解が加速されます。一方、へドロ表面では溶存酸素が多量に発生するために、好気性分解が始まり、ヘドロの減量がさらに進むとともに、汚濁した水質も徐々に改善されます。
また、好気性生物がさらに発生する環境へと変わっていくため、そこには一つの生態系が生まれることとなり、浄化は連続して進むことになります。
ティーエフケイ式微生物浄化工法
<< 特徴 >>
○化学的、物理的、生物学的方法の効果的な組み合わせ。
○微生物の利用による自然生態的な環境改善。
○環境に安全で、ランニングコストの小さい方法。
○安定した食物連鎖の再生による持続的な浄化。
低泥質の減量と改善(食物連鎖を活用してヘドロを分解・減量)
①浄化杭(嫌気性細菌によるヘドロの分解)
ヘドロ部分は嫌気状態になっているため、無酸素に近い状態で活動する嫌気性細菌とバイオキャリア(担体)が充填された浄化杭を打ち込み、ヘドロを分解・減少させます。
②顆粒状の消石灰による嫌気的環境への誘導
顆粒状消石灰の散布で被膜を形成、環境をより嫌気的に誘導することで嫌気性細菌の活動を活性化させ、ヘドロの分解をより促進させます。また、発生した硫化水素と反応させ、固体で無害の硫酸カルシウムに変えます。
③マイクロ-BEによる分解・好気的環境の生成
石灰膜を透過した硫化水素と有害物質を、マイクロ-BEが分解。この細菌の働きで溶存酸素が高まり、好気的環境がつくられます。
④好気性細菌による水質浄化 好気的環境のもとで活発に活動する好気性細菌により、水質の浄化をはかるとともに、原生動物指
数を高めていきます。
化学的、物理的、生物学的方法を有効に組み合わせた浄化(数万立方メートル以下の池の場合)
①化学的(凝集・除去槽)
第1槽で、ミネラルを含む凝集助剤・エンザイム-7を注入し、イオン結合によって浮遊物(有機物)を凝集、浮上させて取り除きます。これまで除去が困難だった窒素、リンなども除去が可能です。小さな浮遊物は、処理水に混入したままの状態で、第2槽(泡沫分離槽)へ送ります。
②物理的(泡沫分離槽)
第1槽である程度処理された水が、第2槽に送られてくると、微粒気泡発生装置により溶存酸素濃度を高め、水を好気的条件に整えます。同時に、水中に混入している浮遊物を発生させた小さな泡に付着させ、泡沫分離によって浮遊物が付着した泡を除去し、水を浄化します。
③生理的(マイクロ-BEを添加)
最後に、分解・浄化作用をもつ微生物、マイクロ-BEを添加。有機物やアンモニアなどを分解させ、また硫化水素も減少させます。微生物は他の生物のエサになるため水の中での食物連鎖をサポートする働きをもちます。そのため、生きた水としての生態系をつくりあげることとなり、水質改善の効果がより持続的になるのです。
池・湖沼などの閉鎖性水域の底泥質と汚濁水質を改善する
①ヘドロ浄化杭
浄化杭をヘドロに打ち込みます。さらに、消石灰、マイクロ-BE、好気性細菌を散布。ヘドロを分解・減少させます。
②バイオマシーン
ヘドロがある程度、分解されると、次にバイオマシーンを設置、稼働。窒素、リンなどが完全に除去され、水質の浄化をはかります。
河川の底泥質と汚染水質を改善する
①バイオマシーン
アングルを設定し、その上にバイオマシーンを設置します。 (川幅の広い場合などは川べりにバイオマシーンを設置し浄化を行います)
②ヘドロ浄化杭
区画内1㎡当たりに1本、ヘドロ浄化杭を打ち込み、消石灰、マイクロ-BE、好気性細菌を散布。同時にバイオマシーンを稼働させます。これにより、ヘドロを分解・減少させながら、水質の浄化を行い、水質改善を短期間で完了することができます。
■バイオマシーンとヘドロ浄化杭で底泥質と水質を改善
水質汚染がひどい場合、また改善を完璧に行いたい場合など。独自の装置を併用することで、どのような汚染にも対応することができます。
『バイオマシーン』で水質の浄化を中心に、『ヘドロ浄化杭』でヘドロの減少を中心に、水質改善を実施。湖沼、池、河川などですばらしい成果をあげることができます。
環境の改善(生物環境を整えるために)
水中の生物環境を整えるため、水域の全周にわたり約3m幅でバラストを敷設します。これは水棲動物が産卵期に岸辺の浅瀬で産卵する習性を助け、かつその幼生期の生息場所を保つためのものです。
水質・底質浄化工法にこの環境保全工事を組み合わせることで、原生動物や微小動物はより活性化します。その結果、水中の生態系を助け、水域に自浄作用をもたらすことになります。これが改善後の効果が持続する理由です。
バラスト敷設写真
バラスト敷設写真 拡大
人の健康
1.微生物の働き~自然界の循環・浄化を支える微生物たち~
地球最初の生命
地球の誕生は今から約46億年前。それから約10億年後に海ができ、海の中で最初の生命である微生物が誕生しました。
やがて、さまざまな生き物へと進化を遂げることになる豊かな生態系の始まりです。
土からの贈り物
私たちが暮らす陸上の生態系を支えているのが土です。さまざまな生物が生息し、食物連鎖を形成し、循環する生態系を形成しています。
土は陸上生物の「命の源」です。1グラムの健康な土には、数億から数百億をも超える土壌微生物が生息し、それらの微生物たちが、土中の養分や生物の死骸を酵素で分解し、それを植物が根から吸収して生長しています。
自然界の循環・浄化を支える微生物たち
自然の循環例は次のとおりです。
植物→草食動物→肉食動物→糞や死骸→ 土壌小動物や微生物による分解→植物
微生物がはたらく結果、土はやわらかくなります。土は酸素を含んだ水を蓄え、通気孔の役割も果たし、植物の根の成長を助けます。
このような自然界の循環システムがヒトと微生物との間にもあるのです。私たち人間の身体も自然界の循環の中にあることを認識する、それが真の健康を考えるための第一歩となります。
腸内細菌の働き
人の腸の中には500~1,000種、500~1,000兆個、重さにして約1.5キログラムの腸内細菌が活動しています。
腸内細菌は多種多様の酵素を作り出し、健康的な体作りに貢献しています。
腸内細菌のはたらきによって、私たちは生命活動を維持しているのです。それは、あたかも土壌微生物の循環システムに似ています。
その大切な循環システムを破壊するとどうなるでしょう?目に見えない微生物のはたらきに思いを馳せると、自然界のバランス・循環・共生の大切さをあらためて感じます。
「食と健康」の問題を考えることで、地球環境問題まで見えてくるのです。
2.酵素のはたらき~健康長寿に大きくかかわる酵素~
生命活動を助ける重要な栄養素
酵素は私たちの健康を左右する、とても重要な働きを担っています。酵素がなければ私たちは生きていけない、とさえ言える存在なのです。
酵素の体内生産量は限りがある
人が一生の間に作ることができる限られた量の酵素を潜在酵素と呼んでいます。酵素には様々な種類がありますが全て潜在酵素から作られます。
したがって、酵素はなるべく食べ物から摂り、体内で作られる酵素を補うようにするのが健康の秘訣と言えるでしょう。
20世紀の後半になって、アメリカのエドワード・ハウエル医学博士の研究により、「体内で一生に作られる酵素の量は限定されている」ということがわかりました。
それまで、酵素はタンパク質でできているので、タンパク質を摂っていれば酵素は必要なときに必要なだけ作られると考えられていたのです。
しかし、実際には遺伝子の中の情報として、人それぞれ酵素を作ることができる量が違い、さらにその量が限られていることがわかりました。
酵素の摂り方
自然界の食物にはすべて酵素が含まれていますが、酵素は熱に弱く約42~70℃で破壊されます。つまり、野菜、果物、肉類、魚介類を加熱して調理すると、その中に含まれる酵素は破壊されてしまうのです。
だからと言って、食物をすべて生で食べるわけにはいきませんので、極力多くの量の酵素を摂れる食品を選んで食卓にのせる方がよいでしょう。
酵素が豊富に含まれる食品には、次のようなものがあります。
発酵食品
発酵する過程で、酵母菌は様々な酵素を作り出します。日本は、みそ、しょうゆ、ぬかづけ、納豆などの発酵食品に恵まれています。
できるだけ毎日摂るようにしましょう。ただ酵素は熱に弱いので、みそ汁を作るときには必ず火を止めてからみそを入れましょう。
●パイナップル、パパイア、キウイ、イチゴ、イチジク、バナナ、大根おろし、キャベツ、ヤマイモ
3.有用物質のはたらき~健康な身体のバランスを守る有用物質~
微量で身体環境に特有な作用
有用物質とは、わずかな量で生き物に何らかの特有な作用を示し、身体のコンディションを助ける役割をもった物質のことです。
例えばビタミンやミネラル、核酸、酵素などがそうです。また、アミノ酸から作り出されるホルモン、神経伝達物質、サイトカインなども有用物質のうちの1つです。
生物も有用物質をつくり出す
有用物質は、体内でタンパク質やアミノ酸などから合成されます。また、ある種のビタミンやミネラルのように体内で合成できないものは、食物から摂取する必要があります。
さらに、自然界に広く生息する生物が、ヒトにとって有益な有用物質を作り出すことも知られています。アオカビの作り出すペニシリンなどはその代表的な例です。
有用物質の必要性
私たちのカラダの中では、私たちの生活習慣を維持するために様々な体内物質が活躍しています。
それらをサポートするために欠かせないのが有用物質です。有用物質の存在は健康や美容に必要不可欠なのです。