壮快2012年10月号
これまでの経験から、膵臓ガンの場合、治癒に向かうには単球の数が300個以上必要で
す。このくらいの個数があれば、治療と微生物酵素を併用すると、単球の数は400?600
個とふえ始め、約3ヵ月で改善し始めていきます。難治性の病気ほど、単球をふやすには、微 生物酵素が役に立っているように思えます。 微生物酵素は、微生物がつくり出すビタミン、ミネラル、ホルモン、アミノ酸、核酸、補酵 素などの天然の生理活性物質と、微生物由来の糖脂質を含んでいます。単球には糖脂質をキャッチするレセプター(受容体)があるので、糖脂質によって免疫細胞が活性化されることが確認されています(東北薬科大学・石川正明教授の基礎研究)。患者さんが微生物酵素をとり始めると、健康な排便になり量も回数も多くなっていきます。健康であるためには、地球も人間も同じです。体のすみずみまできれいな酸素、きれいな水分、そして土壌のような役割を果たす腸内細菌が重要です。さらに、自律神経のバランスを整えるには、微生物やその代謝物が重要な役割を担っています。自然の法則は同じなのです。地球環境の変化によって、自然も体もなかなか思うように働きにくいのかもしれません。体には病気を治すしくみがあります。福田式自律神経免疫療法が、体に刺激を与えて滞りを解消し、病気を治すしくみのスイッチであるならば、微生物酵素は自律神経のバランスと整えるためのサポート役をしているといえるでしょう。
自律神経免疫療法は、白血球分画検査(リンパ球と顆粒球の比率)を基本に、磁気針などで
つむじなどの体の治療点を刺激することで、自律神経の偏りを戻し免疫力を高める治療です。
しかし、それを施す先生方の治療法は、全く同じではありません。その刺激点も治療法もそれ
ぞれ異なっています。 福田式自律神経免疫療法は、1995年に福田-安保理論(白血球が自律神経を支配する法則が発見されて以来、私自身が独自の方法で創意工夫を重ねながら進化させたものです。 交感神経優位の人には体の交感神経ラインを、副交感神経優位の人には副交感神経ラインを刺激し、排泄を促進します。さらには、灸を使って気を補います。自律神経のバランスを整えながら「瀉(しや)」という排泄方法、「補(ほ)」という気を補う温め療法で単球(マクロファージ)を活発に動くように導く方法です。 単球は血管の外に出ると、マクロファージになります。マクロファージは、地球誕生の原生生物のころから存在し、リンパ球や顆粒球の生みの親の細胞です。免疫反応の初めに、司令官として働き、最後は有害な物、不要な物を自ら食べ尽くし、掃除役を果たしてくれます。処理が終わると、元の数に戻っていきます。ガンは、体の中の気・血・水の詰まり、毒素の滞りそのものです。まさに、血流障害です。患者さんに福田式自律神経免疫療法を行うと、気が通り、詰まりが解消され、排泄が始まります。強烈な刺激によって体温が上昇し始めると、マクロファージが活躍し、徐々にガンは退縮へと向かいます。 膵臓はおなかの奥に位置しているため、膵臓ガンの発見は遅れがちになります。しかし、おなかの奥にあるがゆえに、深部を温め免疫力を高めれば、決して治らないガンではありません。治癒への可能性は単球300個以上