壮快2012年10月号
二〇〇八年に潰瘍性大腸炎を発症して、五年が経過しています。二〇一一年には波動水療法と交流磁気療法による治療で、 すべての薬をやめることができましたが、高校三年(二〇一二年三月末)をむかえ、大学受験のストレスから再燃しました。
患者さんは、血液中に顆粒球の割合が極めて多い、典型的な交感神経緊張型です。過剰にふえた顆粒球が活性酸素を放出 し、粘膜を破壊して炎症を起こしています。治療薬はペンタサ、ミヤBM、ロイケリンの内副腎皮質ホルモンのプレドニン の内服やプレドネマの注腸(肛門から直腸への注入薬)などです。大腸内の炎症反応により、白血球中の顆粒球がふえます。そ
して、治療薬により交感神経がさらに緊張し、顆粒球がふえて免疫力が低下します。八月以降、波動水療法に微生物酵素を併用し、十一月には 漢方治療を始めました。これらの相乗効果により、四ヵ月後の十二月に、健康なリンパ球の割合(基準値は三五?四一%)に なりました。患者さんのお母さんからは、「微生物酵素をとり始めて、本人も腸の働きが活発になっていることを実感しているようで す。不思議と、おならが臭くなくなり、下痢をしません。いつもはカゼをすぐひき、膀胱炎や腎盂炎になるのですが、それも ありません。微生物酵素が功を奏しているようで、今はステロイド剤もやめています」と聞いています。微生物酵素の併用により、短 期間でリンパ球のバランスがよい方向に戻るようです。自然の力は、なによりも勝るのではないでしょうか。
難病の潰瘍性大腸炎に効果をあらわした微生物酵素日本自律神経免疫治療研究会会長・医学博士・永野医院院長永野剛造 潰瘍性大腸炎とは……大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患のこと。症状は便が緩くなり始め、やがて下 血(肛門からの出血)を伴い、けいれん性の腹痛と頻繁な下痢をくり返す。 患者は十代の若者にも多く、受験や競技の試合での心身へのストレスが引き金になって発症すると考えられている。 主な治療法は免疫抑制剤、ステロイドなどの対症療法で大腸内の炎症をおさえるものが中心。 潰瘍性大腸炎は、現代医学では再燃(再発)と寛解(症状が一時的に軽減して落ち着いている状態) をくり返し、完治には至らないとされ、難病(特定疾患)指定されている。 エネルギー(= 気き )の低下から病は発症する 私の専門は、「エネルギー医学」です。「病は気から」といわれるように、病の始まりはエ ネルギーの枯渇や停滞によって生じると考えています。 体は、目には見えないエネルギー体で覆われており、エネルギー体はバリアの役割を果たしています。口から肛門までは一 つの管です。潰瘍性大腸炎は、大腸の中でバリアが破られエネルギーが漏れて発症している状態です。エネルギー医学では薬を使用 せず、自律神経免疫療法、交流磁気療法、波動水療法などの治療法(脚注参照)を用いて、バリアにエネルギーを補充、補強 し、自然治癒力を高めています。 薬を使わずに治すとは、信じられないかもしれません。しかし、実際、多くの潰瘍性大腸炎の患者さんは、下痢や下血、腹 痛などの症状がなくなり、やがて自律神経のバランスや免疫力が正常にむかっていきます。エネルギー医学は、免疫力を 高めて、病を治すことをサポートする治療法なのです。エネルギーレベルの高い微生物酵素も、エネルギー治療の一つになるといえるものです。
微生物酵素は、食べ物を熟成発酵させた単なる酵素ではなく、微生物自身がつくり出す天然のビタミン、ミネラル、ホルモン、アミノ酸、核酸、補酵素などの生理活性物質と、微生物由来の糖脂質を含んでいます。その薬理効果に関しては、東北薬科大学の石川正明教授が基礎研究を行っています。具体的な効果をまとめると、免疫力を上げる炎症を抑制する疲労や痛みを軽減させるというものです。微生物酵素は大腸の炎症を抑え、腸内環境を整える働きが認められているので、潰瘍性大腸炎という腸の炎症性疾患には最 適な物質と考えられます。症状が治まってきてステロイド剤を中止微生物酵素を用いた症例を一例紹介しましょう。患者さんは、 潰瘍性大腸炎が再燃した関東在住の女性です(下表も参照)。