壮快2013年10月号
排泄を促し自律神経のバランスを整えて免疫細胞を活性化する微生物酵素毒出しの秘訣は快便にあり胃ガンの根本は、交感神経が緊張状態の生き方にあります。ガンは、交感神経の緊張でふえすぎた顆粒球が放出する活性酸素と、常在菌とによるものなのです。ですから、交感神経の緊張をなくし、体内の毒素を外へ排泄できれば、ガンといえども恐れることはありません。前川やよいさん(仮名・74歳)が、私のところに初めて治療に来たのは、2007(平成19)年の秋でした。前川さんは、40歳のときに子宮頸ガンの手術を受け、63歳で胃ガンの手術を受けました。そして、69歳になって、胃ガンが再発したのです。前川さんは、顔色がうす黒く体型は細身で、まさに交感神経の緊張状態でした。「どうしても手術を受けたくない」というので、私は、磁気針でつむじから全身の痛点を刺激する治療を開始しました。当時の私の治療は、「瀉法(しゃほう)」毒の排泄を促進する治療でした。その治療で小康状態は保てましたが、ガンの退縮には至り
ませんでした。問題は、排泄でした。前川さんは排泄が非常に悪く、お通じがあるのはよくて3日に1回。ひどいときは、便秘が1週間も続いていました。何か自然のものでサポートできるものはないか、と思っていたときに出会ったのが戸田順博氏開発の「微生物酵素」です。微生物酵素とは、土や水の浄化で効果のあった微生物の働きを、人間に応用したものです。東北薬科大学の石川正明先生の基礎研究によると、微生物酵素には、免疫力の上昇(マクロファージの活性化)、炎症の抑制、疲労や痛みの軽減などの作用のあることがわかっています。前川さんは、2010(平成22)年11月から微生物酵素をとり始めました。すると、翌年2月には便秘が改善し、8ヵ月後の10月には胃ガンが消滅していたのです。いかに排泄が大事なのか、がわかっていただけるでしょう。体が治癒に向かうときには、単球(マクロファージ)の数が300個以上になる傾向があります。単球は、リンパ球や顆粒球の生みの親です。いつも、ほぼ一定の数を保っていますが、体が緊急事態になると、急激にふえて働き始めます。有害な物や不要な物を食べ尽くし、処理が終わると、元の数に戻ります。その状態は、前川さんのデータにも現れています。前川さんは、ご主人が病気で入院すると、体調をくずして再び便秘ぎみになったことがあります。すると、すぐに顆粒球がふえ始めたのです。前川さんの体が、いかに精神的な悩みの影響を受けていたかがわかります。2012(平成24)年9月以降、私は、磁気針によって気を補う「瀉法」のほかに、温灸による「補法(ほほう)」を治療に加えています。微生物酵素にも、排泄を促す「瀉法」と、マクロファージを活性化する「補法」の両面があります。便秘の人には排泄を促し、軟便の人には健全な排便を促すのです。