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クローン病との違いは?

潰瘍性大腸炎と並んで腸の難病に指定されているのが「クローン病」です。下痢、血便、体重減少などの症状はよく似ていますが、口から肛門に至るまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍が起こります。特に小腸から大腸が後発部位で、炎症が筋肉に達する程深いのが特徴です。時には腸の壁を貫いてまわりの臓器に及ぶこともあります。潰瘍性大腸炎とクローン病は2つあわせて炎症性腸疾患(IBD)とよばれています。
 腸は広げるとテニスコートほどの広さがあり、そこには脳と同じぐらいの数の神経細胞が存在しています。身体にとって有害な物質が長に入ってきた場合、腸は自らの判断で下痢などを起こして有害物質を排出しようとする働きがあります。このため腸は「第二の脳」とも呼ばれています。
 脳と腸は互いに影響し合っていて、脳が感じたストレスは腸に伝わり、腸の運動や機能異常を引き起こします。一方、下痢や腹痛などの腸の不調も脳にストレスを与え、症状が
   
悪化するという悪循環に陥りやすくなります。これは脳と腸の神経細胞が、同じ神経のもとから生まれて自律神経で密接につながっているためだといわれています。
 潰瘍性大腸炎をはじめとする消化器疾患にかかる人は、ストレスに過敏に反応する傾向があるといわれていますが、現代社会ではストレスの無い生活を送ることは困難です。自分に合った解消方法で上手に発散することを心掛けましょう。
食事と日常生活について
特徴
原因
  潰瘍性大腸炎は激しい腹痛とともに粘液や血液の混じったひどい下痢が起きる病気で、大腸粘膜は炎症を起こしてただれ、潰瘍ができます。その他にも、発熱・体重減少などの症状が出たり、結膜炎や口内炎、関節炎といった全身の合併症を伴うこともあります。
  治療はステロイド剤を中心とした薬物療法が基本ですが、改善がみられず日常生活に著しい支障をきたす場合は大腸の摘出手術を行なうこともあります。
 潰瘍性大腸炎は原因がはっきりと分からず治りにくいため、1973年より「特定疾患(難病)」
に指定されていて、20〜30代の若年層を中心に患者数が年々増加している病気です。
潰瘍性大腸炎とは
<参考図書>
・「腸の病気は連鎖する」 寺野彰監修(講談社)
・「潰瘍性大腸炎」 福島恒夫(保健同人社)
病気解説シリーズ 関節痛
脳と腸はつながっている
 潰瘍性大腸炎の炎症は粘膜だけに限られていて、大腸の一番末端の直腸から炎症が始まり、大腸をさかのぼるように連続的に広がっていきます。
 いったん良くなってもまたぶり返すことが珍しくなく、症状が悪化する活動期と落ち着く緩解期のパターンを繰り返しながら、治りきることが無く長期にわたって病気とつきあっていく場合が多くなります。



 潰瘍性大腸炎を引き起こす原因ははっきりとわかっていません。これまで、遺伝や細菌・ウイルスへの感染、アレルギーなどが考えられてきましたが、今のところ免疫異常が有力な説とされています。
 大腸の粘膜では栄養分や水分などから身体に必要なものだけを選択して取り込み、病原菌などの有害なものには免疫細胞が集合して攻撃・排除するという非常に巧妙なシステムが働いています。ところが、何らかの理由でこの免疫システムに異常が起こると、免疫細胞は自分自身の粘膜を異物とみなして攻撃するようになり、炎症が起こるのではないかと考えられています。
 潰瘍性大腸炎には食事の欧米化やストレスなどが密接に関わっていると言われています。
日頃の生活を見直して、腸に負担をかけないよう心掛けましょう。
 食事

バランスのとれた消化のよい食事を心掛ける。
ただし、症状が出ている時は動物性タンパク質や脂肪を控える。
栄養素 多く含まれる食品
炭水化物 おかゆ・うどん・そうめん・もち
タンパク質 白身魚・はんぺん・豆腐・納豆
ビタミン・ミネラル キャベツ・大根・人参・トマト・
ネギ・ほうれん草

 ストレス解消


肉体的・精神的ストレスは腸の対敵!自分にあったストレス解消法を実践する。

 腸内環境を整える

ヒトの腸には消化や免疫力の向上に役立つ様々な微生物が生息している。
臍下丹田呼吸法は下腹部に力を込めることで腸を刺激し、腸内環境を整える。
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