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 脂質異常症や糖尿病、高血圧症などの生活習慣病は肥満による内臓脂肪の蓄積との関係が深いといわれています。2008年4月1日より導入された『メタボリックシンドローム※」の特定検診では、ウエスト径(男性85cm以上 女性90p以上)を目安に内臓脂肪型の肥満かどうかを簡易的に調べます。
 しかし「ウエストの基準には科学的根拠が無い」「糖尿病の
ように痩せるメタボも存在する」などの批判の声も上がっています。
 また、痩せていても運動不足では内臓脂肪が多く、外見では
わからない場合もあります。ウエスト周りだけで判断せず日頃の
生活を見直すことが大切なのかもしれません

※肥満に併せて高血圧・高血糖・脂質異常症のうちの2つがあてはまる状態。
  代表を表す「メタボリズム」が語源となっており、代謝異常や障害という意味として捉えられている。
食生活の欧米化や運動不足などの生活習慣が脂質異常症の要因とも言われます。
生活習慣を見直そう
長生きのヒミツ?!
 脂質はもともと細胞・ホルモンの材料や身体のエネルギー源として働く重要な栄養素ですが、多すぎると血管の内側に溜まり動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進むと、血液が流れにくくなって全身の細胞や臓器に酸素や栄養が十分に行きわたらなくなり、脳卒中や心臓病などの様々な病気の原因となります。

 血液中の脂質の値が高い状態は、血管の危険・老化を知らせる重要なサインなのです。
血管へのダメージ
 血液中に溶け込んでいるコレステロールや
中性脂肪などの脂質量が多すぎる状態のこ
とを「脂質異常症」といいます。痛みや不快感
などの自覚症状がほとんどないので、血液検
査の測定値が重要な手がかりとなり、診断基
準は大きく分けると次の3つがあります。


      【 脂質異常症の診断基準 】
   よく「善玉・悪玉」という言葉を耳にします
  が、コレステロールそのものに良い悪いが
  ある訳ではありません。これらは身体にとっ
  て必要な物質であり、大切なのはその“バラ
  ンス”なのです。

  LDL(エルディーエル):肝臓からコレステロールを
  全身に運ぶ。増加すると動脈硬化を促すため「悪玉
  コレ ステロール」とも呼ばれる。
高LDL コレステロール 血症 LDL コレステロール
140 mg/dl 以上
低HDL コレステロール 血症 HDL コレステロール
40 mg/dl 未満
 高TG(中性脂肪) 血症 TG
150 mg/dl 以上
  HDL(エイチディーエル):血管にたまった余分な
  コレステロールを肝臓に運ぶため「善玉コレステロ
  ール」とも呼ばれる。
 コレステロールは運び役となるタンパク質と
ともに血液中を移動していて、その種類によっ
て働きも異なります。
     日本動脈硬化学会は「高脂血症」を2007年4月に「脂質異常症」と改めました。
    動脈硬化は、コレステロールが高いだけでなく、HDL(善玉)コレステロール
    が『低い』ことでもそのリスクが高くなることから、高脂血症と呼ぶのは適切で
    はないと判断されたためです。
脂質異常症とは
<参考図書・資料>
・「専門医がやさしく教える高脂血症・動脈硬化」 斎藤康(PHP研究所)
・「新版中性脂肪とコレステロール」 石川俊次(主婦の友社)
・高脂血症ホームページ 厚生労働省生活習慣病対策室
病気解説シリーズ 関節痛
“メタボ”お腹まわりだけでいいの
 最近の研究では「総コレステロール値が低いと危険」という結果が発表されました。また、総コレステロールと死亡率の関係を調べた調査でも「60代以降なら総コレステロール値220〜239※が最も長生きが期待出来る数値」と報道され、これまでのコレステロールの定義を覆す結果が話題を呼びました。
 細胞膜の材料となるコレステロールが少ないと病気にかかりやすくなることや、加齢によりホルモン分泌が衰えるとコレステロールがその代わりを果たすなどの要因が長生きに関係しているのではないかと考えられています。

※日本動脈硬化学会ガイドラインによる総コレステロールの基準値は220mg/dl未満(2002年)
日々の生活の中で、出来る事から取り組んでみよう!


    動脈硬化の真犯人は「酸化LDL」だった!


 LDLコレステロールは身体の必要な場所にコレステロールを運ぶという大切な役割があり、実際は「悪玉」と呼ばれるような悪いものではありません。これまで主にLDLの単なる増加が動脈硬化の原因とされてきましたが、実は一部の酸化したLDL(酸化LDL)によって引き起こされることが最新の研究で明らかになりました。
 血管壁にLDLコレステロールがたまり酸化されると、酸化LDLに変性します。体内の掃除屋である免疫細胞(マクロファージ)は、通常のLDLは無視するのですが、酸化LDLは異物とみなして排除(貧食)し始めます。しかし、酸化LDLを食べ過ぎたマクロファージは消化不良のまま死んでしまい、その残骸が血管壁にたまって血流が悪くなり動脈硬化が発生するのです。
 LDLは酸化しなければ血管にダメージを与えることはないのですが、抗酸化物質の不足や中性脂肪過多などによって酸化LDLに変性してしまうのではないかと考えられています。




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